ロータス和歌山ビジョン

ロータス和歌山版地方創生とローカリズム
~地域経済と共鳴するロータス和歌山支部~


戦後、わが国は交通インフラの整備を急速に推し進め、全国津々浦々に道路網を整備することに成功しました。同時に他の先進国に比べても類を見ないスピードでモータリゼーション化が進み、合わせて住宅環境の整備により都市部への人口集中も進みました。その結果として大都市圏への過度な人口集中と、逆に若年層の人口流出に歯止めがかからない地方との経済格差は令和に入っても拡がる一方です。
 交通産業においても、自動車を所有から単なる移動手段の一つとして捉えるカーシェアリングの普及やキャッシュレス化、自動車のIT化といった新たな社会環境がクローズアップされる都市部と自動車への依存度が益々高まっているにも拘らず、公共交通機関の弱体化によって多くの交通弱者を産み出している地方とでは、もはや同じテーブルで議論することが不可能であるかのような現状です。
 我々全日本ロータス同友会においても同じようなことが云えると思います。首都圏関東圏の同友と北海道や四国地方、そして我々の住む和歌山の地では、同友が日々抱えている問題点は違うはずです。個人の自動車に対する価値観が多様化し、そこに住んでいる地域の交通環境も地域社会の問題と絡み合い複雑化している現在ではロータス本部の主導の元、画一的な政策や戦略では限界があります。今こそ「ロータス和歌山版地方創生」を掲げ、全国各地に同友が存在する我々ロータスこそが地方の交通産業発展の一助となるべく行動していく時です。

【ロータス和歌山版地方創生とは】
1.MAAS(Mobility As A Service)への積極的な取り組み
  Ex:ラストワンマイル、カーシェアリング、移動の最適化
2.都市部とは違った地域社会の交通問題を解決する役割を担う
3.各同友の取り組みが地域社会にとって必要とされる
4.BCP(事業継続計画)への取り組み
①ロータス和歌山県支部が自立するとき
 和歌山県支部が独自の理念と戦略をもって地域の交通産業発展の為に取り組み、人々にとって必要な組織として存続することを目指します。ロータスの基本精神や基本理念は共有しつつ、支部運営も地域の問題解決と直結し、毎回テーマを決めて、その課題に向き合い、同友や提携企業各位と協力し、活発な意見交換の場となるように心掛けなければなりません。支部同友全員が利益を追求し、キャンペーンの数的な目標は自分たちの立ち位置を確認するための目安として、そして優績を獲得することは必要最低限の目標となるくらいが理想だと考えます。
②各メンバーが理念を共有し、想いを一つにする
 我々は和歌山県支部の発足当時を知るメンバーも激減し、同友の店舗形態やサービス内容の多様化、そして今日までの和歌山県内の自動車への依存度の高さも相まって、「ロータスイズム」の継承を怠ってきたのではないでしょうか。昭和 51 年 1 月 23 日に初代中村会長(近畿オート)の元、「総合付加価値経営」の実現を目指し、全国 36 支部で立ち上がった革新経営者たちの熱き想いを再確認し、今一度原点に立ち返り、振り返るときではないでしょうか。全日本ロータス同友会に所属している意味とは何か、和歌山県支部に在籍しているメリットは何かということを自問自答し、一丸となって地域の自動車産業の発展の一助となるべく、ロータス活動に従事しなければなりません。支部内でこの部分が共有出来れば、時代は変わり今日のような適者生存の時代が訪れようとも、我々は揺るぐことなく、様々な経営課題に対応した組織となるでしょう。「ロータス和歌山県支部の発展は同友企業個々の発展につながり、同友企業の発展はロータス和歌山の発展につながる」という個社の利益とロータス和歌山県支部組織の発展が同時進行し、必ず地域経済の発展に寄与するものと思われます。
③例会は報告の場からから浸透の場へ
 ロータス和歌山県支部の運営自体が大きく変わらなければいけない時期に差し掛かっていると思います。近畿地区内での事務局統合や奈良県支部との更なる交流を検討しながらも、支部運営の中心となるべく支部例会の在り方を変えていきます。先ず、資料は事前配布のみにし、支部運営の効率化の第一歩とします。場合によっては WEB 会議とのハイブリッド例会も積極的に取り入れ、移動リスクの軽減も視野に入れていきます。しかし、より重要なのは例会の中身、議論する内容です。例会に先立って、理事会を積極的に開催し、例会での議論すべき内容、テーマをより鮮明にします。例会でメンバー全員の考えをお互いに議論し、全会一致を目指してとことん話し合います。そして一旦結論が出て、やるべき方向性、戦略が定まったのならば、メンバー全員が決まったことを愚直に実践し、ぶれずに行うことが大切です。しかしながら、例会で決めたことにも問題が生じることもあるでしょう。問題が生じたならば、先ず理事会で検討し、ある程度の結論をもって例会で再度議論するという臨機応変な運営も同時に必要だと考えています。
 月に一度、各社を代表して忙しい皆さんが一堂に会する例会の場こそが支部運営の中心となるべき場です。形式的な挨拶や年々増加する報告事項、或いは表彰得点の説明に多くに時間が費やされ、本当に話すべき内容の議論に時間が割かれていない現状があります。ロータス和歌山県支部の方針やビジョンが同友各社の経営課題を解決する一助となることが理想です。各同友の経営環境や課題は違いますが、互いの経営状況や財務状況を把握し、助言し合える支部文化が出来れば我々は強固な仲間となるでしょう。この和歌山の地において、何が最優先課題か、どうすれば支部同友が「利益をもって社会に貢献できるのか」を考え、同友個社が日々の経営の中で得られる情報や経験を共有し知恵を出し合って解決策を産み出す場が例会であるべきです。

【我々こそが真の業界リーダーとなり、和歌山の自動車業界を牽引する】
高度経済成長期の真っただ中、1975 年にオイルショックを背景に LOTAS が生まれました。マイカーを所有することがステータスとなり、ベビーブームも追い風となり自動車産業は長きにわたり日本経済を支え、世界第二位の経済大国にまでこの国を押し上げました。それから時を経てこの令和の時代、5G、Society5.0、シェアリングエコノミー等々、時代は待った無しに「スマート社会」へと移行しています。しかしながら、我々の住むこの和歌山の地は超高齢化社会へと突き進み、人口流出に歯止めがかからず、都市部との経済格差は拡がるばかりです。もはや同友個社ではこれらの問題を解決するのは困難であり、10 年先を見据えた場合、明るい未来はそこにあるでしょうか。今こそ「ロータス和歌山版地方創生」を掲げ、同友個社がそれぞれの地域に根差した経営理念を定めて、自社の社員と共有し、社員やお客様に選ばれる企業となって未来に向けた礎を構築することを目標としなければなりません。キャンペーンの数字が示す通り、和歌山県支部内においても同友間格差は拡がる一方です。ここで今一度、「誰一人置き去りにすることなく、共に繁栄する」という気持ちに成らなければなりません。例会で同友全員が想いを共有し、やるべきことを確認する、「報告から浸透の場へ」と変えていき、ロータス愛、和歌山愛を胸に、利他の精神をもって共に発展していこうではありませんか。最後にロータス和歌山県支部活動に真剣に取り組み、支部長を経験することが真のリーダーになるプロセスにも成ると信じています。
 

ロータス和歌山県支部 ビジョン

 

事務局地図

会社概要

会社名 ロータス和歌山株式会社
所在地 640-8404 和歌山県和歌山市湊1106 和歌山県自動車整備振興会本部内
TEL 073-402-3477
FAX 073-402-3478
E-MAIL ltkn@aioros.ocn.ne.jp